2026年5月15日、休眠預金事業の第2クールの伴走支援をご担当いただく弁護士の皆さんへの研修をオンラインにて実施しました。

当日は、以下のような内容を中心に共有・意見交換を行いました。 

 


【前半】

リスクマネジメントの具体的な支援のイメージを持っていただけるよう、第1クールの伴走支援をご担当いただいた弁護士の皆さんより経験談のご紹介

第1クールの伴走支援者からは、実務の中で気を付けた点や、「伴走」という立場ならではの葛藤についてお話しいただきました。

 

【後半】

助成先のリスクマネジメントに関する研修(インプット)

当日の様子とハイライト

<一般社団法人全国フードバンク推進協議会さまの事例>
鈴木さん、荒谷さんより、全国フードバンク推進協議会さまの支援事例が共有されました。

心掛けられていたのは、リスク評価を行う際には、「風評被害が発生する可能性」や「人命に関わる被害」といった具体例を提示することで、イメージを持ちやすくしたとのことです。
また、リスクの内容や影響度は団体ごとに傾向や優先順位が異なるため、弁護士側が一方的に判断するのではなく、団体メンバー自身に考えてもらうことを重視されていました。さらに、対応の優先順位についても数値だけで決めるのではなく、団体の意向を踏まえて柔軟に決定した点も紹介されていました。

 

<公益財団法人ほくりくみらい基金さまの事例>
塙さん、畠山さんからは、ほくりくみらい基金さまの事例が共有されました。

ここでは、弁護士として「教える」のではなく、あくまで「伴走役」として関わる姿勢が強調されました。不安や課題を丁寧に聞き取ることを意識した一方で、聞き取りを行う中で、限られたリソースの中で懸命に活動されている団体に共感しすぎてしまい、伴走者として適切な距離感を図るのが難しかった、といった葛藤も共有されました。

 

<共通して見えた課題>
質疑応答では、「伴走弁護士がどの程度手を動かすべきか」というバランスの難しさが、両プロジェクトに共通するテーマとして挙がりました。

多くの団体は人手が限られ、日々の業務に追われています。そのため、当初は弁護士側が主体的に作業を担う場面が多くなったとのことです。そういった支援が信頼関係の構築につながったという側面もありました。

ただし、リスクマネジメントを実際に運用していくのは団体自身です。最終的には、団体が自分事として主体的に取り組むことが目的です。そのため、初期は弁護士側が多めに関与し、徐々に団体へ引き継いでいくというグラデーション型の伴走が重要ではないかという学びが共有されました。

各弁護士からの経験談の紹介のあとには、昨年支援者が昨年の経験や学びを踏まえて作成した、リスクマネジメントの足掛かりとなるワークショップ案も共有されました。

 参加者からは、「団体が自らリスク管理を事業として運用できるよう支援するというイメージが具体的に持てた」といった前向きな感想が寄せられました。

 今回の報告会で得られた「主体性を引き出す伴走の難しさ」や「具体的な施策への落とし込みの重要性」といった教訓は、今年度の活動に活かされる予定です。

 


おわりに

本日ご登壇・ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。BLP Networkでは、今後も継続的なコミュニケーションとスキルアップの場を設けながら、実践的な伴走支援のあり方を検討していきたいと考えています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。