7月16日、2026年度休眠預金事業の第2クールの伴走支援対象の5団体の皆様を対象に、「助成事業におけるリスクマネジメント(RM)」をテーマとした研修および意見交換会をオンラインにて開催いたしました。これは、 助成財団や資金分配団体が、助成先への適切な伴走支援ができるようになることに加えて、自団体の組織ガバナンスを向上させることを目的としたものです。
当日は、支援対象団体である5団体・7名の皆様にご参加いただき、レクチャーと、参加団体同士による実体験や悩みを共有する意見交換会を実施しました。
<レクチャーパート>
レクチャーパートでは、BLPネットワーク代表鬼澤より助成事業におけるRMの全体像と具体的な施策例について解説しました。レクチャーでは、意思決定者(投資家・資金提供者)のリスク許容度に合わせて、助成先に求めるガバナンスレベルや体制を最適に調整する必要があることや、公募・選考段階からガバナンスに必要なリソースを考慮しておく視点が求められることなどを取り上げました。
また、調査報告書からのインサイトや、団体の学び合いを促進するコミュニティ(リスマネコモンズ)を紹介しました。
<意見交換会>
後半の意見交換会では、実際に資金分配の経験がある団体やこれから分配を検討している団体が入り交じり、実務におけるリアルな課題感について意見交換が交わされました。
「出資元や支援元の性質によって求められるガバナンス水準が全く異なり、それに応じた助成先へのアプローチに工夫が必要だと感じた」という実体験や、「助成先の自律性を尊重したい一方で、組織の内部規定やガバナンス体制にどの程度まで踏込んで伴走・支援すべきなのか判断に悩む」といった、現場担当者ならではの切実な葛藤が共有されました。
参加者の皆様からは、「助成先にRM視点を促すには、まず自団体が適切に運営できている必要がある」といった感想や、今後も他団体との対話の場や継続的な研修の開催を求めるお声をいただきました。
おわりに
今回の研修・意見交換会を通じて、講義による知識の整理だけでなく、実体験に基づいたリアルな課題を共有し合える貴重な時間となりました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
BLPネットワークでは、今後も継続的なコミュニケーションと情報共有の場を設けながら、実践的な伴走支援やリスクマネジメントのあり方をともに探求してまいります。