定例会の前半では、「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」の最終報告書の内容について、報告を受けました。従前の公益法人の制度上の課題について、いくつかの解決策が提示されており、制度改革が実現した場合には、公益法人制度がより広く活用されるのではないかと感じました。
後半では、当該最終報告書でも言及されていた外部理事制度について、外部理事の研修プログラムの履修者から外部理事を務める際のフレームワーク等について報告がありました。外部理事のプログラムでは経営上の課題や社会課題などを中心に模擬理事会を行ったとのことですが、「経営上の課題などに対しては、弁護士として出来ることは非常に限られていた。」とコメントしたことが印象的でした。
新しい資本主義のもとでは、公益法人制度を含め、多くの制度改革が行われていますので、今後の展開を注視したいと思います。
黒川健