【クライアントインタビュー第1弾】

今回は石巻市雄勝町の体験型宿泊施設「モリウミアス」の理事/フィールドディレクター
油井元太郎 様です。プロボノを依頼したきっかけや弁護士との関わり方について、お話を伺います。どうぞよろしくお願いします!

モリウミアスとは?
1923年に創立され2002年に廃校となった桑浜小学校を修復・改装した、こどもの複合体験施設です。2013年4月から約5,000名のボランティアと卒業生である雄勝の人々によって、2015年にモリウミアスとして生まれ変わりました。木造建築を活かしたデザインは建築家、隈研吾氏を中心に世界中の建築学生と考えたもの。モリウミアスには森と海、田畑でサステナブルな循環する暮らしを体験する場として世界中のこどもたちが集まり、震災に遭いながらもたくましく生きる雄勝の人々との交流からサステナブルに生きる力が育まれています。

 

ーBLP-Networkに依頼をしたきっかけはなんでしたか?

施設の立上げの頃、子どもたちを受け入れるにあたってのリスク(子どもがケガをしたようなケース)や保護者への対応の検討、ボランティアスタッフから取得する同意書の作成、個人情報の保護など、法務に関する仕事が多く、相談できるパートナーを探していました。最初に瀧口弁護士とWebミーティングで話をして、継続的にお願いをすることにしました。
施設を運営する中で分からないことが発生したときは、電話やメール等で相談をさせていただいています。

 

ー依頼をしてみていかがでしたか?

瀧口弁護士は色々なNPO等に関わっていて、視点・価値観を共有できるので依頼をして良かったと思います。モリウミアスを運営する前は、アメリカでキャリアをスタートさせ、日本ではキッザニアの立ち上げをしていました。以前相談していたベテランの弁護士もいたのですが、NPOの運営をするようになってからはベテランの先生方に相談することにためらいがあったので、同年代ぐらいで安心して何でも聞けるというのはありがたいですね。

 

ー非営利団体における弁護士の必要性についてどう思われますか?

事業の性質上サービス業のような立場にあり、リーガル的なサポートは欠かせません。いつでも相談に乗ってくれる人がいるという安心感があります。
NPOを運営している人たちの中には、法的に何が必要なのかわからない方が多いように思います。会社で働いていた経験のある人であっても、法律の部分に関わったという人は少ないですよね。自分たちが困っているということが分かっていない、潜在的なニーズもあるのではないでしょうか。

ーこれからも引き続き宜しくお願いいたします!

こちらこそ!ANNEXという大人向けのゲストハウスもオープンしています。ぜひ、BLP-Networkの皆さんで合宿に来てください!

 

BLP-Networkのメンバーである弁護士は、単なる法務のアドバイザーに留まらず、同じ視座で話ができるパートナーでありたいと思っています。今回のインタビューを通じて油井様と瀧口弁護士の間に理想的なパートナーシップを垣間見ることができました。今回は貴重なお話をありがとうございました!