BLP-Network学生メンバーへインタビュー企画 第一弾!

今回は、BLP-Networkに参加している高橋麻彩さんにインタビューしてきました!高橋さんは、東京大学法科大学院に在学中の2016年からBLP-Networkに参加しています。これから弁護士になるロースクール生が、なぜBLP-Networkに参加し、どのような活動をしているのか。聞いていきたいと思います。

 

―初めに、どのような経緯でBLP-Networkに参加したのか教えてください。

大学生の時のご縁がきっかけです。法科大学院入学後に東京の法律事務所を訪問した時に、BLP-Networkに所属している弁護士の先生に偶然お会いしたんです。その先生から、BLP-NetworkがMAKOTOという団体等と協力して、東北地方の起業家向けに法律相談会(JPモルガン主催のPro bono in 東北)を行なっているということを教えていただきました。

MAKOTOは、東北の起業家に対して投資事業や経営支援を行なっている先進的な団体で、私は大学の頃にインターンとしてお世話になっていたんです。そこで出会った「社会を変えたい」という志をもった起業家のような方々を、ゆくゆくは法的な側面からもサポートしたいと考えていたので、BLP-Networkのお話を聞いてすぐに「これだ!」と思って参加しました。

 

―高橋さんは、弁護士になってもそのような社会起業家の支援をしたいと考えているのですか?

そうですね。解決したい課題を抱える人や企業を支援して、より多くの人が幸せに生きられる社会の実現に繋がるような活動をしていきたいと考えています。

私は、法律家を目指す前は科学技術社会論・環境倫理の研究者志望でした。東日本大震災と原発事故を仙台の実家で経験したことで、当時最大の社会課題の一つであると思われた科学技術の社会的・倫理的問題を解決しなければいけない、という使命感に燃えていたんです。

ところが、アメリカ留学中に「科学的責任・人権・法」というアメリカ科学振興協会のワークショップに参加して、社会課題に対する法的なアプローチに興味をもつようになりました。法律家は「法」という重要な社会的基盤を通じて、サポートを必要としている人に寄り添いながら、さまざまな社会課題の解決にダイレクトに関わることができる可能性をもっていると思ったんです。

自分にできることを探しながら、まずは小さなことを確実に積み重ねていくことで、世界中の人が多様性を認めながら心豊かに生きられる社会が少しずつ実現していくといいなと思います。

 

―なるほど。そのような高橋さんの考えとBLP-Networkの理念が合致していたのですね。

高橋さんの理想の弁護士像blpというのはありますか。

 

法律の専門家としてのプロフェッショナリズムと人間的な魅力を持ち合わせている弁護士が理想です。

BLP-Networkには、高い責任と誇りをもって仕事をなさっている、情熱的でパワフルな先生が大勢所属していらっしゃいます。先生方には、今後の活動や興味分野についてお話をする中で、相談に乗っていただくこともあります。ロールモデルとなるような方々と直接お話しできることで非常に刺激を受けますし、とてもわくわくしますね。

また、BLP-Networkでは、毎月一度定例会があり、現在の案件状況の情報を共有したり、今後の活動について議論を行ったりします。ソーシャルアントレプレナーの方々と一緒にお仕事をされた先生のご報告を聞くことによって、社会課題の現状やリーガルニーズについても理解がいっそう深まりました。BLP-Networkでの活動を通じて、将来の活動のイメージ、そして理想の弁護士像が、少しずつ具体化しています。

 

―最後に、現役のロースクール生に向けて一言お願いします。

BLP-Networkには、社会課題の解決に向けて積極的に取り組んでいる素敵な先生方がたくさんいらっしゃいます。今回、BLP-Networkを知ったことも一つの縁だと思いますから、気軽に足を運んでお話を聞いてみてください。

きっと夢の実現に繋がる一歩になると思います。