弁護士インタビュー③ 梅津英明弁護士

BLP-Networkメンバーに、BLP-Networkで働くことの意義ややりがいについて聞いていくインタビュー企画第3弾!

今回は、事務所のパートナー(共同経営者)として経営の中核を担う梅津弁護士が、なぜBLP-Networkに参加しようと思ったのか。そのキッカケややりがいについて、学生インターンの薦田&浦川コンビがじっくりとお話を伺っていきたいと思います!

 

―よろしくお願いいたします!まずは、弁護士としてのキャリアを簡単に教えていただけますか?

弁護士になったのは2004年です。当初から、森・濱田松本法律事務所に所属していましたが、2006年~2007年は経済産業省に出向していて、2008年~2010年は米国に留学していました。弁護士になりたての頃は、いわゆる「企業法務」全般を大きいものから小さいものまで色々とやっていましたが、次第にM&A案件が多くなりました。最近は、海外の案件を取り扱うことが多く、日本の企業が海外で法律問題やコンプライアンスの問題を起こした場合の対応といったようなこともやっています。

経済産業省では、M&A法制を担当していて、学生の皆さんにはややマニアックな分野かもしれませんが、当時、ちょうど日本においてマネジメント・バイアウト(経営陣が自ら会社の全部又は一部を買収すること)が活発になり始めていた頃であり、それに関する指針の作成などを担当したりしていました。

―そうなんですね!ものすごく大きな仕事をされていることが伝わってきます。それでは、梅津弁護士がプロボノに携わることになったそのキッカケを教えていただけますか?

いわゆるプロボノ的な話には元々すごい興味があったんですが、私が一番初めにプロボノにかかわることになったのは、司法修習生時代、横浜弁護士会(現在の神奈川県弁護士会)が行っていた法教育活動を見学して、衝撃を受けたことがキッカケですね。

今では活発に行われているものの、当時は法教育というものは余り無かったんです。その中で横浜弁護士会ではロールプレイを用いて子どもたちに法律を作るっていうことがどういうことかを教えようとしていて、『これはすごい!私もこれをやってみたい!』と思ったんです。

ところが、私が入った第二東京弁護士会には当時法教育委員会というものがそもそもなく。そこで、ひとまず子どもの権利委員会に入り、その中でご理解のある先生方のご協力を得て、法教育の活動をさせていただき、その後、法教育チームが立ち上がることになりました。実は、その後法教育チームは法教育委員会に変わって、今では非常に活発な委員会になっています。

そして、その次のキッカケが、私が経済産業省にいたときに同じく外部から出向してきてい出向仲間の一人が、私がアメリカに留学している間に突然連絡をしてきて『「二枚目の名刺」というNPO法人を立ち上げたいんだけど、そのリーガル面で手伝ってくれないか』というお話だったんです。先ほど述べた通り、私は元々そういったことに興味があったので、二つ返事で『是非一緒にやらせてほしい』と答えたのが、NPOに関わることになった一番大きなキッカケになりますね。

―その「二枚目の名刺」というのは具体的にはどういったNPOなんですか?

自分の本業があって、その本業のスキル(例えば企業の経理部の方の経理のスキルや、人事部の方の人事スキル等)を使って他の人のために役立つっていうことを社会の誰もができるようにしたいっていう理念を持つ団体ですね。社会人が本業以外に別の名刺を持って、組織の枠を越えて新しい社会を創る活動を実践する、だから「二枚目の名刺」と。

―自分が使っているツールっていうのは実はそれを欲している人がいっぱいいるんですね。そしてその支援先がNPOというわけなんですね。

NPOを運営している人たちは少人数で何とか業務を回していることも多くて、『想い』はとても強いけれど、実際には運営にいろいろと苦しんでいるという実態を知り、そこに必要なスキルを提供していける二枚目の名刺の活動には大きな意義を感じています。

―確かに…。民間企業だったらスキルを持った人を採用できるかもしれないけどNPOはなかなか難しいイメージがあります。

―話は変わりますが、というか順番前後しちゃってすみません(汗)そもそも弁護士になりたかったきっかけは何だったんですが?

正直に申し上げると、最初は外交官になりたかったんですよ。でもその後いろいろと自分の気持ちが変わってきて、弁護士の立場で民間で活動してみたいという思いが強くなりました。ただ、今でも経済的な『外交』はやりたいと強く思っていますし、今クロスボーダーの案件も多く取り扱っており、少しでも日本や日本企業のお役に立てるとよいなと思って仕事をしています。

NPOの世界は、弁護士になってから、2枚目の名刺に関わったときに知ったんですよ。

この1~2年ですかね。BLPと出会って、プロボノに関しての意識は以前から高いと思っていましたが、自分が今まで思い描いてきたことと現実が少しずつ繋がってきたという感じがしています。最初は大先生に軽く誘われたBLPの活動でしたが、こんな一生懸命になるとは(笑)。

 

 想い続けていればきっと実現する

 

―思った通りの弁護士に近づいているなんて学生からしたら憧れの状態です!どうやったらそうなれるのでしょうか、偶然でしょうか?

格好つけて言いますと(笑)、私は、想いが人を呼ぶと思っています。

一年に一回の出会いであっても、そのチャンスを逃さなければ、ぐっと世界は広がります。

 

―想いが折れそうになることはありませんか?日々の仕事はとってもお忙しそうですが・・。

確かに忙しいときは気持ちが押しつぶされそうになります。私は優先順位の問題だと思っています。私の夢や想いの部分は、本業がきちんとあったうえで初めて実現できるものと考えているので、優先順位の1番にはなりませんが、常に2番目や3番目とかには頭に置くようにしています。手を動かすことが難しくても頭で考えてるだけでもアイデアが生まれることがあるような気がします。

 

―プロボノ活動のために必要なスキルはあるんでしょうか。

活動内容は結局は本業の応用です。NPO特有の問題もありますが、それは必要なときにしっかり勉強すれば大丈夫だと思いますよ。まずは本業でしっかりスキルを付けていくことが重要だと思います。

―弁護士のプロボノ活動は今後広がっていくと思いますか?

欧米の法律事務所などですと、プロボノは事務所としての非常に重要な活動であり、ウェブサイトなどでも詳しい説明があったりします。日本も最近になってそういった流れが強まってきていますので、今後その流れは強くなってくるんじゃないでしょうか。

―なるほど。民間企業のCSR活動に通じるものがありそうです。

 

―最後に弁護士を目指す学生にメッセージを下さい!

“想い”は実現するので、口に出したり、言ってみたり、書いてみたりしたりすることが重要かなと思います。じゃないと伝わらない。苦しくても、是非長い目で継続的にやって欲しいですね。

―ありがとうございました!

|2017年2月20日|ブログ|

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